看護師の人材不足問題と将来性

毎年新しい看護師が誕生しているのにもかかわらず、看護師の人材不足は解決していません。人材不足の原因として考えられるのが、看護需要が増えたこと、交代勤務などの不規則な勤務形態であること、業務量が多く責任も重いこと、そして離職率の高さです。看護師不足の状態が長引くとスムーズな医療が行えなくなり、患者さんの安全も脅かされる恐れがあります。一人当りの業務量が増え、医療ミスが発生しやすくなるからです。

人材不足を解消するには、離職率を低くすることになるのですが、そうするには誰もが働きやすい環境整備をすることが大切だと言えるでしょう。例えば夜勤手当や時間外手当の充実や、看護師それぞれの生活スタイルに合わせた働き方ができるようにするなど、安心して働ける環境を作ることで離職する人が減ります。特に育児支援をしっかりすれば出産で一旦辞めたとしても戻りやすく、定着率が上がります。結婚、出産しても看護師を続けたいという人は、育児支援をしっかりしている職場を探すようにしましょう。

看護師の将来性はどうなのでしょう。看護師はこの社会には絶対に必要な存在ですから需要は何年後であってもあるでしょう。高齢になると医療機関に行くことがどうしても多くなりますから、超高齢化している日本では将来性が高いと言えます。最近はAIを導入する病院が増えていますが、看護師の仕事すべてがAIに代わってしまうことはありません。患者さんを移動させたりするのはAIの方が得意かもしれませんが、患者さんとコミュニケーションをとるのは看護師でないと無理でしょう。こういったことから、看護師は将来性の高い職業であり、長く活躍できる点はとても魅力です。