准看護師をめぐる現状

准看護師になるには、まず准看護学校に2年間通学し、都道府県認定の資格試験に合格しなければなりません。その間、看護や医療に関する基礎知識を座学や実習を通して学ぶことになります。実習では、カルテや看護記録を見て患者さんの情報収集を行い、教育担当者と相談しながら実際にケアを実施していきます。指導方法はさまざまで、学生を質問攻めして困らせたり、自分の知っていることしか聞かず自己満足に浸っていたり、いじめてストレス解消している看護師もいます。しかし、中には学生の成長を考えて親身になって指導してくれる看護師もいるのは確かです。

世間では、たかが准看護師と下に見る人もいますが、准看護師も時間と苦労を重ねて資格取得します。また、看護師と准看護師では、仕事内容は変わらないものの基本給が4~5万円程違うことも多く、不満を持っている人は少なくありません。さらに、准看護師を廃止しようとする動きもありますが、医師会が強く反対しているのが現状です。なぜなら、主に准看護師は19床以下の比較的小さい規模のクリニックなどに勤務し、安く雇えるからだといわれています。

最近では、精神科を中心に男性看護師も増えつつあるようです。勤務先によって異なりますが、やはり女性が圧倒的に多い職場なので、肩身が狭い思いをしている男性は多くみられます。なお、看護学校などの専門学校は、それなりに社会経験を積んでから入学してくる人も多いので、年齢層も幅広いです。